毎度管理人の妄想にお付き合いいただき、ありがとうございます。18世紀末、フランスの地に、「ベルばら」の非実在キャラが、もし本当に生きていたとしていたとしたら?いや、無理矢理にでも実在していた事にして、よりリアルに、より身近に彼らを感じたい!その一心でもう7年も延々妄想し続けております。自分でもよくもまあ、こんなにも飽きずに続いているなあと思っております。こうなったら、もう書きつくしたと思えるまでとことん隙間を埋めてやろうじゃないの!!とまで思っております・・・。
今回はストーリーの中でも最大の山場の一つ、将軍とアンドレの対決、その後のオスカル様の告白の場面をオスカル様視点で書いてみました。この場面、ジャルジェ将軍視点やアンドレ視点では書いた事があるのですが、
肝心のオスカル様の視点ではまだ書いてみた事なかったんですよね。
書き出すに先立ち告白に至るまでのオスカル様の心の動きをどこから書き出したら良いのかと改めて原作を読み返してみました。アンドレに「どこにも嫁がない」と狸寝入りまでして伝えたオスカル様でしたが、このときは毒ワイン事件、馬車襲撃事件を経て、アンドレと生涯離れずにいきる決意をしたものの、まだ女性としてアンドレを愛しているという自覚には至っていなかったと思うのです。彼女が、彼を男性として意識したのは、司令官室でのセミヌードをみてしまったところから、という見解は多くのベルファンが一致するところではないかと思います。
各種資料を漁って史実と突き合わせをしましたら、その日は6月17日ではないかという事になりました。
告白の日は諸説ありますが、私としては、6月23日説を支持しています。17日から23日、わずか一週間の間に、史実でも大きく情勢が変わっています。それと連動するように、オスカル様のアンドレへの気持ちが変化していったのではないかと思います。
それにしても、オスカル様の視点でこの場面を書いていくのは難しかったです。男性社会のなかで、男性的立場にある女性としてのオスカル様の気持ちを想像するのは本当に難しい。彼女の場合、「私は女だから責任取れません。」なんて絶対言える人じゃないですもん。子供の頃はなんでオスカル様はお酒ばかり飲むのかと思いましたけど、今はよーくわかります。彼女ほどの責任を背負っていたら、そりゃあ、酒に逃げたくもなるでしょう。
告白の場面のセリフにしても、ほとんど脅迫に近いような迫り方。もしも、男女でセリフや態度を入れ変えたら、結構ありがちなものにも思うのです。このセリフを女性である彼女が言って、それを男性である彼が受け止める。そこに今回は非常~に、意味深いものを感じました。告白シーンのオスカル様の表情が、もう本当に可愛くていじらしくて、アンドレになりたい!!って思いました。
最近はネットのおかげでいろいろな事を簡単に調べる事ができます。三部会の会議場となったムニュ・プレージール館や、ジュ―ド・ポーム、ベルサイユのサン・ルイ教会、アベイ牢獄などを調べてみて、非常に面白かったですね。事件の現場を知ると、より一層その場に居合わせた人間の心理なども想像しやすくなります。
ちょうど書いている時にタイミング良く、ケーブルテレビでフランスのTVドラマ「王立警察ニコラ・ル・フロック」が放映されていて、当時の生活の様子がかなりリアルに描かれていて、刺激的でした。やはり視覚情報は妄想の種になります。
フランス革命によって、基本的人権や民主主義が世界の常識として広がっていった訳ですが、今の時代その常識がまた変化しつつあるように感じています。フランス革命で何が変わり、何が変わらなかったのか。これから、何を変えて、何を変えてはいけないのか。妄想をしつつ、ちょっとだけ真面目に考えてしまったりするこの頃です。
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